2018年08月01日

スハ40 2115

オハ36に電化区間での電気暖房装置取付の工事を施し、再び重いスハ級となったのがスハ40です。電気暖房対応化を施された在来型客車については、車号に2000を加えた改番が通例で、元のスハ42 2000番代に戻っても良さそうなものですが、本車にあたっては別形式(車番はスハ42〜オハ36時代の車番+2000)となりました。
両数は全部で13両と数少なく、画像は電化前の関西本線名古屋口で運用されていた時の物です。スハ40は1985年3月改正で運用を退き、活躍末期は主に北陸本線の普通列車でその姿を見られました。
スハ40_2115.jpg
1982.3 名古屋
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オハ36 505

スハ42を軽量化改造して1959年より61両登場したオハ36です。内装の近代化と並行して窓枠のアルミサッシ化、水タンクのFRP化、10系軽量客車と同じ座席に交換が行われて、重量が1ランク低いオハとなりました。まだ大量輸送手段となる新幹線がなかった当時、年々増える需要に対して客車を軽くし、1両でも多く増結出来ることが求められていました。限界に来ていた在来線の輸送力確保に苦悩する国鉄の状況を伺い知れる車両です。
車内の造作も放送用スピーカーが、新性能電車や気動車並みに天井埋め込み式になるなど、在来型客車離れした印象でした。画像は北海道用に再改造された500番代の505号。
オハ36_505.jpg
1980.9 大沼公園
posted by tera-pro管理人 at 00:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 車両形式ライブラリ客車編

スハ42 76

スハ42は戦後の輸送需要が逼迫する中、1948年よりオハ35の改良形として140両が製造されました。屋根材については資材が限られる時勢、製造所やロットによって布張りと鋼板張りの車が存在しました。台車は軸箱をウィングばねで支える方式の新形式TR40となりました(スハ43で改良採用のTR47とはブレーキ装置の構造が異なる)。

一見、形式、台車の形状からスハ43系と紛らわしい車ですが、車体はオハ35後期形と同じで、スハ42はオハ35グループに分類される客車とされています。同時にやはり、オハ35の緩急車オハフ33をベースとしたスハフ41も20両製造されていますが、こちらは台車を旧1等寝台車マイネ40のTR34と振替えてオハフ33に編入され、新製から1年ほどで形式消滅しました。
スハ42_76.jpg
1986.10 佐津

スハ42からは61両が近代化および軽量化工事を受けてオハ36(一部は電気暖房取付でさらにスハ40に)となりました。写真は福知山区のスハ42 76で山陰本線、福知山線等で活躍。鋼板屋根製の体質改善車ですが、このようにオハ36になり損ねた青いスハ42も存在しました。
タグ:スハ42 76
posted by tera-pro管理人 at 00:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 車両形式ライブラリ客車編
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