2017年09月18日

LTOテープドライブの使い方6

6、LTO機材を安く揃えるには

B&H、Amazon.comほか海外から購入

全ての方にお勧めしませんが、何と言っても多くの関連メーカー本拠地であり、豊富に製品を揃えている米国本土からの輸入購入が格段に安いです。マージンの違いもあって、同じドライブ製品でも国内価格(1ドル=110円換算)の半額から2/3位です。

当方は2013年当時、国内であれば30万円代が相場のLTOドライブをAmazom.comセーラーから総額18万円足らずで購入出来ました。クレジットカードで決済さえ出来れば、Fedexや国際郵便で発送してくれます。(画像は購入した時のPC画面スクリーンショット)

amazon_com.jpg

常時在庫を持っているショップも多く、大抵の場合、注文後に取り寄せになる国内よりも納品到着が早いです。問題は米国Amazonのセーラーでは日本に送ってくれない所があるのと故障時の対応でしょうか。もっとも故障リスクについては、ドライブ自体、24時間稼働のサーバー用バックアップ装置に組み込まれての使用を前提にした機器ですので、滅多なことはないと私は考えています。最近、国内でも海外から直接、LTO用品を販売しているAmazon japanのセーラーを見かけますが、中にはアレな業者あるので評価等を見極めた上で利用されることをお勧めします。

また消耗品となるLTOカートリッジテープの場合はアフターメンテを考えるまでもなく、ドライブ以上に価格差が大きいので、まとめて買うなら送料やカードの決済手数料を勘案してもお得です。実践ではカメラ用品やブランド物を個人輸入された方の体験記も多く出回っていますので、これらも参考になります。

2016年末にはニューヨークのB&H Photo Videoから30巻をまとめ買いしました。
IMG_2195.JPG

発注から3日ほどでFedex便で到着。送料、通関手数料、国内消費税込みで@2,900円でした。

B&H.jpg

生産終了の下位規格ドライブ製品を狙う

数年ごとに規格を拡張した製品が出るのと、古いLTO規格のドライブが生産されなくなることがあります。同時に交換保証も対象外となります。しかし、市場流通品は存在しますので、これが安く出回ることがあります。米国本土では保証がつかない代わりに数万円相当で新品が買えたりもします。近いうちにLTO5規格が、この範疇に入ってくると思われるので狙い目です。もし、安ければ個人輸入で予備機を1台揃えておくのも、いいかも知れませんね。

以上、当方のこれまでの経験を元にLTOテープ装置の要点をまとめました。テープ装置はドライブがやや高価ながら、メディアも安く、HDDを沢山必要な向の方では、すぐ元が取れると思います。
また、例えば故障したHDDからデーターを復元するサービスがありますが、必ずしも完全なデータの救出は約束されませんし費用も大変高額です。その費用やリスクを将来回避できるとすれば、安い買い物と捉えること出来るのではないでしょうか。この記事が、テープ装置導入の検討されている方や、導入の手助けになれば幸いです。



参考サイト

Lespace Vision 「Rapid Copy」詳細な使い方についてはこちらを。
http://www.lespace.co.jp/file_bl/rapidcopy/rapidcopy.html

LTFS.jp「LTOの接続設定」国内の関連機器の販社サイトですが、テープ装置全般の参考記述が多くあります。
http://ltfs.jp/use/connection.html

Tandberg Data 「Mac mini+Rapid Copy Pro Suiteを使用したLTFSテープアーカイブ についての動作、構成方法」ドキュメントがダウンロード出来ます。
http://www.tandbergdata.com/jp/index.cfm/solutions/usefuldoc/

HP「HP StoreOpen (LTFS) かんたん設定、使い方ガイド」
http://h50146.www5.hpe.com/products/storage/solution/ltfs/sos/
(完)
posted by tera-pro管理人 at 12:54| Comment(0) | TrackBack(0) | LTOテープドライブの 使い方

LTOテープドライブの使い方5

5、LTOテープドライブ使用での注意点


☆マウント、アンマウント操作はLTFS Quik Toolsまたはドライバから行う。
誤ってマウント中に電源を切らないように。特にカートリッジの記録動作中に電源が切れると、LTOカートリッジ上のデータ損失を招くことがあります。出来れば無停電装置の併用をお勧めしたいところです。

☆バックアップ先や復元先には高速な専用スレージを指定する
書き込みや復元対象となるファィル、フォルダは、ドライブの安定動作のためにも、専用スレージに移した上で作業を行います。転送速度が遅い一般的なHDDやその他メディア媒体を直接指定すると、所要時間が延びるばかりか、ドライブ側に待機動作が発生して、ヘッドの目詰まりに繋がります。
ストレージ.jpg

☆ランダムアクセスは苦手
テープ上にデータがシーケンシャルに記録されている構造上、目的ファイルの頭出しには時間を要します。ランダムアクセスを要する用途には向きません。HDDやSSDと使い分けが必要です。

☆部分消去は出来ません
ボリューム上からファイルやフォルダを削除しても、実データはテープ上に残ったままとなり、カートリッジの容量は増えません。なお、フォーマット(全消去)を施すことにより、LTOカートリッジの再利用は可能です。

☆LTSFファイルシステムでの記録領域は上限は腹八分目に
インデックス領域が割り当てられる為、カートリッジに表示されている全容量にデータを記録することは出来ません。上限は全体の約8割程度、LTO5なら1.5×0.8=1.2TBが目安です。また、LTFSではスパンボリュームの記録には対応していませんので、1巻でバックアップを完結させる必要があります。

☆不安定なLTFSドライバがある。
特に古いverのLTFSユーティリティでは動作が不安定な場合があります。当方が2013年頃に導入テストした際は特定のファィルが記録出来なかったり、ボリューム上から消えてしまうケースを経験しています。
各社でドライバ自体が改良ほか、verアップによる機能拡張も行われているので、最新の物を導入してください。

☆ドライブヘッドのクリーニングについて
転送速度の極端な低下(いつまで経っても記録が進まない。)、ドライブがデータを探し続けているかのように、テープを前後に行き来する動作音を連続して立てる場合等は、ヘッドの目詰まり・汚れが考えられます。定期的にクリーニングカートリッジでクリーニングして下さい。経験上、特定銘柄のLTOカートリッジで、他の製品に比べて、早めのクリーニングが必要になる物もあります。
ドライブによっては自動的にクリーニングを促すインジケーターが点灯してから、実施を勧めている製品もありますが、コンディションの様子からケースバイケースで対応してください。

☆ハードウェア圧縮機能について
LTOドライブには規格上、ハードウェア圧縮機能が実装されており、新旧、どのドライブについても、およそ非圧縮時の倍の容量をロスレス(可逆)圧縮で記録できるとされています。圧縮モードを実行するには、記録を始める前に、操作用ユーティリティやアプリケーションのチェックボックスをONにします。
但し、これは非圧縮形式のファイルに限って効果があると考えたほうが良さそうです。例えば元より複雑な圧縮アルゴリズムを用いられている事が殆どの映像ファイル等では、逆に記録後の容量が増えてしまう事もあるようです。圧縮モード時のカートリッジ容量消費量は実際に記録してみるまで判らないので、映像のバックアップ用途が殆どの当方では使用していません。(TB単位のバックアップ作業が、やり直しになると多大な時間を費やしてしまいます。)

☆ドライブ本体の製品保証・修理について
多くが米国IT機器メーカー製品で、通常、3年間のセンドバック保証が付きます。期間中の自然故障については修理という方法は取られず、大抵の場合、新しい同一製品へ丸ごとの交換になります。期間後の故障については買い替えることになります。
なお、購入後、定められた一定日数までにオンラインでユーザー登録を行わないと、製品保証を受けらないメーカーもあるので、忘れずに手続きを済ませておきましょう。

                                                                                         
posted by tera-pro管理人 at 12:28| Comment(0) | TrackBack(0) | LTOテープドライブの 使い方

2017年09月17日

LTOテープドライブの使い方4

4、基本操作


☆カートリッジのフォーマット
新品のカートリッジを最初に使用する場合、フォーマットを行いLTFSボリュームを作成する必要があります。
※ドライブメーカー提供のドライバ自身でも、一連の操作は可能ですが、ここではRapid CopyとLTFS Quick Toolsでの使用方法に限って記しています。

LTFS Quick Tools(以下Quick Tools)を起動させて、ドライブにカートリッジを挿入します。
カートリッジの装填が終わったら、Quick Toolsのフォーマットタブからカートッジ名をつけて、フォーマット実行ボタンを押します。確認のメッーセジが現れて、OKを押せばドライブが動き出してカートリッジのフォーマットを始めます。
フォーマット.jpg

フォーマットが完了しました。
フォーマット完了.jpg

Quick Toolsのマウントタブからカートリッジのマウントを実行すると、デスクトップにカートリッジ名のアイコンが現れます。
マウント.jpg

ltfsボリューム.jpg


☆ファイル、フォルダをカートリッジに記録する。
Quick Toolsを立ち上げたまま、Rapid Copyを起動させます。

コピー元:カートリッジにバックアップしたいファイル、フォルダを指定します。また、ドラッグ&ドロップ操作で複数のファイル、フォルダをコビー元ウィンドウに指定することも可能です。

コピー先:にはデフォルトでドライブにマウントされたカートリッジが指定されます。
コピー開始.jpg

実行ボタンを押すと、ドライブが記録を始めます。環境を満たしていれば、ほぼスペック通りの転送速度で記録されます。LTO5カートリッジの場合、最大容量を記録するには約3時間かかります。
コピー中.jpg

正常に記録が終わると、Rapid Copyのステイタス項目が緑に変わり、Finishedと表示されます。
コピー完了.jpg

カートリッジ名のアイコンをクリックすると、通常のHDDボリュームと同様に記録されたファイル、フォルダを確認出来ます。(不用意にファイルをクリックすると、都度、記録領域へテープが走り出すので、必要ない場合はしないように!!。 )
書き込み完了.jpg

記録後にカートリッジを取り出す場合は、Quick Toolsのアンマウントボタンを押します。
アンマウント.jpg

中のテープが巻き取られてドライブからカートリッジが排出されます。
eject.jpg


☆カートリッジから記録内容を読み出す場合は?
カートリッジから保存ファィルやフォルダを読み出す(復元)際は、Rapid Copyコピー元とコピー先を逆に指定します。マウント直後にドライブがテープ上のINDEX情報を読み込むので、ファインダーから記録内容を閲覧できるまで多少時間を要します。


☆その他
空のカートリッジの場合は、記録条件設定(差分・上書き・・・)に関わらず、コピー元のファイル、フォルダすべてが記録されます。

ベリファイ項目にチェックを入れて書き込みを行うと、ドライブが記録終了後、続けて元データとテープ上に記録されたデータの照合を行います。(環境設定のMD5モードで所要は2倍になります。)
ベリファイ時.jpg

                                            
posted by tera-pro管理人 at 21:09| Comment(0) | TrackBack(0) | LTOテープドライブの 使い方