「もう本当、胃が痛くなりますよ・・・」。先日、ある展望ビデオ取引先メーカーの担当さん弁。
多くは交渉の末、撮影させて貰う鉄道会社と打ち合わせて、実施となる訳ですが、撮影日が近づいてくるのに従い気分は憂鬱になるといいます。これ私自身、何度も撮影に携わったことがあるので良く判ります。おそらく、どの制作メーカーさんも同じ様子かと。
その原因は、一つには、お天気による撮影の決行判断。あらかじめ決めておいた予備日への延期を考慮した上で、実施するかどうかを決めないとなりません。撮影協力先の鉄道会社側も、当日に立会う係員の予定や関係セクションへの通達や根回しが必要なので、どれくらい前までに、やるかどうか決めて欲しいと言ってきます。
これが前日の予報を見て(中には当日朝でもOKなところもありました。)、判断させてくれるところもあれば、中には3日前の何時までという相手もあります。
パラパラ雨程度ならば何とかなりますが、もし、撮影中に降られれば、水滴のついて窓ガラスの視界はゼロ。NGです。特に天気が不安定な時期は予報が急変することも良くあるので、決めた後はもう神頼みです。
二つ目は、無事、撮りきれるかどうかという心配ですね。大抵が始発駅での時間のない中でのセッテイングがうまく行くか、機材の予期せぬトラブル、窓ガラスの汚れへの懸念、数えだしたらキリがありません。
全般にかかる費用のこともプレッシャーになります。中には当日の社員、職員派遣に1時間に15万頂戴する鉄道会社さんもあったりで(2時間作品なら×2)、まして旅費のかかる遠方撮影ならばなおさら。始発から終点までノーカット撮りの展望撮影では一寸待っただの、リテイクだのは一切利きません。途中、どれか一つトラブルがあれば全てが台無しになります。
その重責とリスクから来るストレスは半端じゃないです。これが毎月出されているメーカだと、ずっと続くんですから。今回は、皆さんに少しでも業界の苦労事情を知って欲しいと、ちょっと記させて頂きました。(また続く)
posted by tera-pro管理人 at 10:38|
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