2023年10月31日

古いSD映像の黒レベルに注意

映像業務に就いてる方なら、TV放送がSDの時代に日本と米国とで、最も明るさが暗い=真っ黒の基準が異なっていたことを聞かれたことがあるのではないでしょうか。俗に業界でセットアップレベルとか黒レベルと呼称されますね。同じNTSC信号でも日本向は後に-Jを付けて表示されていたり、今でも、カメラ機器やPC関連デバイスのドライバーには、IREという単位で0(日本)と7.5(米国)の切替が出来るようになっていたりもします。

実は古い映像だと、これが曲者で日本が米国と同じ基準だった時代の映像が混じっていて、使うに当たって補正してやる必要が出てきます。信号規格が変わったのが平成に入る1989年頃だったように思います。それ以前のカメラで撮影された素材を今の機器で見ると暗い部分が明るめで、不自然(黒浮き)になります。30代後半までの人だったら、殆どは事情の背景を知らないのではないでしょうか。
中には感のいい人で、初期タイトルのレーザーディスクや古い録画ビデオテープを再生した時に何となく気づいた方も居るとは思いますが。
両者を見分けるには記録された年代のほか、映像に区別用の検出信号が入ってる訳でないので、正しいモニターで見た目と測定器で判断するしかありません。写真は一例ですが、暗い領域を示す波形モニタの下限付近に、映像情報の振幅が殆どないですよね。
231031_1.jpg

こっちは補正後。ホームと客車床下の隙間越しに見える影の濃さが元と違います。レンジが広がる分、コントラストも若干強くなります。今日は、かくいう自分も、これをすっかり忘れていて、慌てて編集の手直し作業をしていた次第です。
231031_2.jpg
posted by tera-pro管理人 at 19:47 | TrackBack(0) | 日記
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