量産車と目につく違いは、空調装置故障時に備えた換気窓があることです。この頃に新造された他の特急車両でも一時採用されました。前から二つ目がそれで、上部分が内側へ可倒する構造になっていました。
キハ183 904 1984.8 札幌
走り始めた当初は、函館ー釧路間を3往復で運転されていた「おおぞら」のうち1往復限定で10両編成で投入されました。運用的に片道分しか編成を組めないので、充当は80系編成と日替わりバンコ。時刻表にはその旨の但し書きがされ、183系で運転される日は食堂車がない代わりに、自由席が1両増えるという変則列車でした。
キハ182 902 1986.8 札幌
また、キハ182の小窓部分が非常口を兼ねていますが、これも量産車にはない特徴です。近年までバスにも見られた非常口ですが、国鉄では「使った試しがない」ということでキハ183系試作車を最期に廃止。それまで非常口扉を備えていた全国の従来形特急車両も、後にほぼ全ての車両で埋められてしまいました。
900番代の試作車グループは後に量産化改造が施されましたが、量産車との相違点も多かったことからか、廃車時期は比較的早く、2001年までに全車引退しています。
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