2018年08月01日

スハ42 76

スハ42は戦後の輸送需要が逼迫する中、1948年よりオハ35の改良形として140両が製造されました。屋根材については資材が限られる時勢、製造所やロットによって布張りと鋼板張りの車が存在しました。台車は軸箱をウィングばねで支える方式の新形式TR40となりました(スハ43で改良採用のTR47とはブレーキ装置の構造が異なる)。

一見、形式、台車の形状からスハ43系と紛らわしい車ですが、車体はオハ35後期形と同じで、スハ42はオハ35グループに分類される客車とされています。同時にやはり、オハ35の緩急車オハフ33をベースとしたスハフ41も20両製造されていますが、こちらは台車を旧1等寝台車マイネ40のTR34と振替えてオハフ33に編入され、新製から1年ほどで形式消滅しました。
スハ42_76.jpg
1986.10 佐津

スハ42からは61両が近代化および軽量化工事を受けてオハ36(一部は電気暖房取付でさらにスハ40に)となりました。写真は福知山区のスハ42 76で山陰本線、福知山線等で活躍。鋼板屋根製の体質改善車ですが、このようにオハ36になり損ねた青いスハ42も存在しました。
タグ:スハ42 76
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posted by tera-pro管理人 at 00:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 車両形式ライブラリ客車編
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