2017年09月17日

LTOテープドライブの使い方1 

ーはじめにー


データの保管・格納にはDVD-RやHDDの利用が一般的ですが、テープドライブ装置を、ご存知でしょうか。テープドライブは専用カートリッジメディアにデータを書き込みを行うもので、GB、TB単位の大きなファイルのバックアップ用途には最強のストレージデバイスです。

映像制作においては、ファイルベース機材で記録されたファイル素材はもとより、過去のビデオテープ素材のアーカイブにおける手段として中でもLTOと呼ばれるテープ装置が注目されてます。今では、メーカー各社のVTRデッキも、その保守サービスが殆ど終了しています。

LTOのテープドライブによる保存システムは大きなプロダクションやTV局で、ビデオテープに変わる保存手段として相次いで導入が続いていますが、一般個人や小規模な企業では、殆どがHDDで何とか保管を継続しているのが実情かと思います。

最小規模のテープドライブ装置の例。基本、ドライブとホストバスアダプタで構築できます。
接続.jpg

HDDは、いつか必ず故障する宿命を持ち合わせています。例え冗長化に優れたスレージを構築したとしても、それ以外の電源部や内部回路の故障リスクも有りえますので、やはり、長い保存期間には向きません。そうでなくとも、うっかり上書きで大事なデータを消失した経験をお持ちの方も大勢、いらっしゃるのではないでしょうか。各種Rメディアについても、経年による劣化差もあって信頼性面で心元ありません。テープ装置があれば、このような事故、不具合もほぼ回避することが可能です。

テープドライブ装置は、以前であれば、コマンドや専門的なバックアップソフトによる操作が必要でしたが、2010年にLTFSファイルシステムが利用出来るようになり、運用面でのハードルが大きく下がりました。
ここでは、当方のmac OS環境(OSX10.10)で最小限的な装置での使用例を元に、その活用方法をまとめました。

ー目次ー

    1、LTOテープドライブシステムの特長
    2、システム導入に最低必要な物について
    3、導入編
    4、基本操作
    5、LTOテープドライブ使用での注意点
    6、LTO機材を安く揃えるには


お断り・・・この記事については、当方が個人レベルで行った経験を元に書いたものです。個々の方へのアドバイスや導入相談等につきましては、専門家ではございませんのでサポートは致しかねます。閲覧される方の、自身の責任において、ご参考下さい。


1、LTOテープドライブシステムの特長


テープドライブには過去、様々な規格が存在しましたが、現在、スタンダードとなって普及しているのが、LTO (リニア テープ オープン)規格で、HP、IBM、Quamtumほか、多数のメーカーより共通規格のドライブ、カートリッジメディアが販売されています。

LTOには2017年現在、更にLTO1〜7までの世代規格があります。これまで、およそ3年ごとに拡張規格が追加され続け、記録密度の向上が図られています。最新規格であるLTO7では非圧縮モードでの記録時、カートリッジ1巻に6TBものデータを保存出来ます。また、ドライブ上では過去3世代において、新旧カートリッジの互換が確保されています。
出典:ウィキペディアよりhttps://ja.wikipedia.org/wiki/Linear_Tape-Open
容量図.jpg

☆簡単操作と広い互換性
多くのメーカーから統一規格製品のドライブ、カートリッジが市販されており、将来にわたって供給面での心配がありません。
中でも※LTFS(Linear Tape File System)フォーマットで記録されたLTOカートリッジでは、コピー&ペーストによる書き込み、書き戻しの簡単操作、またMacやwindows等のOS環境や、装置メーカーに関係なくデータ交換が可能です。
※LTO5世代以降の装置が必要です。

☆保管スペースに場所を取らない
カートリッジの大きさはわずか10cm四方。記録容量に対して大変コンパクトで持ち運びがしやすく、保管に電気コストも要しません。分散保管することで、災害リスクに対してデータを守ることが容易になります。また、上位規格ドライブとの3世代間までの互換機能により、将来、大容量カートリッジへデータを移し替えれば、さらに小スペース化を図れます。

☆長期保管での信頼性
磁気テープ自体、50年以上の歴史があり、LTOカートリッジでは適切な保管環境を整えれば20〜30年は大丈夫とされています。またカートリッジ内部には電子部品がないので、突然の故障によって、大事なデータを失うようなリスクがありません。HDDやSSDをベースとしたストレージサーバーによる長期保管では、装置内部に基板や電源部、その他多くの部品で構成されている以上、定期的・専門的な保守が欠かせません。モデルの新陳代謝も早く、メーカーのサポート期間を超えて使い続けた場合は、故障が起きるとデータの取り出しが不可能になります。

☆データの書き込み・読み出し速度が速い
実使用でもほぼ、規格上限スペックでのデータ転送を実現します。LTO5では非圧縮時140MB/秒。2017年現在で最新規格のLTO7では同300MB/秒。

☆容量対コストが安い
大容量HDDに比べても、容量あたりのコストについては割安です。

☆セキュリティ機能
標準機能でカートリッジ毎にパスワードを設定し、データを暗号化して記録することが出来ます。


posted by tera-pro管理人 at 15:32| Comment(0) | TrackBack(0) | LTOテープドライブの 使い方
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