まだファイルベースでの保存方法を取り決めていない頃の映像が、主になりますが、内容がバラバラ。
当時のアプリケーション機能を考えれば、致し方ないのですが、これを統一された今の保管ベースに仕立て直すという作業です。
例えば、この作品では編集後の映像トラック本体、各音声chがシーンごとに書き出されていて、まずはこれを繋げて1本化する必要があります。中には一部欠落して撮影の元映像から修復や、アバウトな管理だったので色レベル補正を要するものも。映像は保存の時に字幕テロップは含めていない白映像です。
1本化した映像ファイルに今度は、テロップや字幕を本来の位置に、仮置きした見本映像を参考に手作業でレイアウトしていきます。テロップも制作当時、販売を急いでいたのでしょう。ファイル番号が前後してたり、訂正がある場合はこの時点で直します。下の音声トラックは、別々に書き出してあった効果音、ナレーション、BGMを復元した状態。
出来上がったら、マルチ音声トラックを持つ映像ファイルと、レイアウトやカット情報を持つ共通規格的なプロトコルファイルを出力します。
最終的には、こんな感じで、フォルダにまとめてデータカートリッジとHDDに保存します。AAFという拡張子ファイルがプロトコルファイルで、このメジャーな他社編集ソフトでも、これを読み込めば、テロップや効果のリンクも復元できる仕様になっています。何かでオフライン状態で復元されても、手作業は容易ですからね。
でも、ここまで仕立て直すのに手間暇は、それなりに要します。