実は古い映像だと、これが曲者で日本が米国と同じ基準だった時代の映像が混じっていて、使うに当たって補正してやる必要が出てきます。信号規格が変わったのが平成に入る1989年頃だったように思います。それ以前のカメラで撮影された素材を今の機器で見ると暗い部分が明るめで、不自然(黒浮き)になります。30代後半までの人だったら、殆どは事情の背景を知らないのではないでしょうか。
中には感のいい人で、初期タイトルのレーザーディスクや古い録画ビデオテープを再生した時に何となく気づいた方も居るとは思いますが。
両者を見分けるには記録された年代のほか、映像に区別用の検出信号が入ってる訳でないので、正しいモニターで見た目と測定器で判断するしかありません。写真は一例ですが、暗い領域を示す波形モニタの下限付近に、映像情報の振幅が殆どないですよね。

こっちは補正後。ホームと客車床下の隙間越しに見える影の濃さが元と違います。レンジが広がる分、コントラストも若干強くなります。今日は、かくいう自分も、これをすっかり忘れていて、慌てて編集の手直し作業をしていた次第です。
